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祝詞作文ノート

宮司就任奉告祭祝詞3 幹部②

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宮司就任奉告祭祝詞3 幹部②

宮司就任奉告祭祝詞3 幹部②

 

 予告どおり、宮司就任奉告祭祝詞の一部、神社のご鎮座の状況についてどう書いたのかを、述べてゆきます。まず、大神様が〇〇年にご鎮座した、とします。

 

大神等(たち)はも、某年と云ふ年、鎮(しづま)り坐して

 

「はも」は「は」と「も」の複合語。上にくる語を強調します。辞書には「強い執着や深い感慨を持ちつづけている場合に使う」とあります。ここでは「深い執着」というより「深い感慨」の方です。「某年」には具体的なご鎮座の年がはいります。

 

これだけだと少しあっさりしていますので、どこにご鎮座したのかも申すことにします。まさに祝詞を奏上している場所に、初めからずっとお鎮りになられているなら、不要かもしれません。しかし、実はこの神社は初め、現在地とはべつな場所にご鎮座されましたので、それを踏まえて「某年と云ふ年」のあとに、つけ加えることにしました。

 

大神等はも、某年と云ふ年、是の〇〇の清き明(あか)き処(ところ)と、今の〇〇てふ処に鎮り坐して

 

 最初の〇〇は現鎮座地、より大きな範囲の地名、二番目には最初の鎮座地の地名で、〇〇町くらいの小さな範囲の地名がはいります。「今の」は、過去の文献、村史等にあたっても二番目の地名が昔からのものなのか不明だったので、念のためつけ加えました。「てふ」の意味は「という」です。

 

 ここでふと、つぎに代々の神職、氏子崇敬者のようすを書こうとしていたのを思い出しました。それならば、「神様がお鎮まりになった」というより、(当時の氏子崇敬者が)「神様をお鎮め申し上げた」とする方があとの内容につなげやすくなります。そこで、

 

大神等はも、某年と云ふ年、是の〇〇の清き明き処と、今の〇〇てふ処を斎(いは)ひ定めて鎮め奉り

 

 としました。「斎ふ」という語はユハフ(いまでいう「結わえる」)と近い語ということもあって、「お祀りする」「幸福を願ってよいことばを述べる」など主要な意味の他に、魂をひとつの場所にとどめるという意味もあり、ご鎮座に関することを申すときには非常につかいやすいことばです。

 

 ご鎮座された当時については、これでだいたい述べることができたとして、こののち、代々の神職や氏子崇敬者が神社の護持運営をしてきた……という内容にしたいので、ここで内容上、切れ目をいれることにします。

 

大神等はも、某年と云ふ年、是の〇〇の清き明(あか)き処と、今の〇〇てふ処(ところ)を斎(いは)ひ定めて鎮め奉りしより此方(このかた)

 

 この地のよい場所にご鎮座を乞い願って以来、とし、神職を初め氏子崇敬者が……と、つづけることにしました。

 

高天原に事始め給ひし岐美(きみ)二柱(ふたはしら)の大神等(たち)の御言(みこと)依(よ)さしを、天つ序(つぎて)・国つ序と樛(つが)の木の弥継継(いやつぎつぎ)に伝へ奉り給ひし随(まにま)に、

大神等はも、某年と云ふ年、是の〇〇の清き明(あか)き処と、今の〇〇てふ処(ところ)を斎(いは)ひ定めて鎮め奉りしより此方(このかた)

 

 次回はいま述べた、代々の神職や氏子崇敬者によって、神社の護持運営が行われてきたことについてどう書いていったかを説明したいと思います。

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