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祝詞語彙24
万葉集巻第一より
【二十四番歌】
うつせみの 命を惜しみ 波に濡れ 伊良虞の島の 玉藻刈り食(は)む
〇命を惜しみ……命が惜しいので。
【研究】
「刈り食む」の意味は「刈って食べる」。この訳のように、こんにちでは例えば「行って来る」「見ている」「書いておく」など、動詞ふたつを「て」で結ぶことが多く、一語と見なしてよいものもあります。
逆に古語にするには、この「て」を取ればよいわけです。「行って来る」は「行き来(く)」、「見ている」は「見いる」(ただしこの場合の「いる」は「居る」)、「書いておく」は「書きおく」など。