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祝詞語彙11
万葉集巻第一より
【十一番歌】
わが背子は 仮廬作らす 草(かや)なくは 小松が下(もと)の 草(くさ)を刈らさね
〇草なくは……カヤがないなら。「は」は仮定条件の接続助詞。
〇刈らさね……「ね」は終助詞で、親しみのこもった願望を示す。上代によくつかわれた。
【補足】
大意は、夫よ(旅の際の)仮の宿りがないなら、小さい松の下(に生えている)草をお刈りなさいな。
「は」は本来「ば」だが、形容詞や助動詞「ず」につくときは「は」となる。