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万葉集巻第一より
【十三番歌】
香具山は 畝傍を惜しと 耳梨と 相争ひき 神代より かくにあるらし 古も 然にあれこそ うつせみも 妻を争ふらしき
〇うつせみも……「うつせみ」は「うつしみ」とも。今の世の人も。
【補足】
「うつせみ」は神葬祭詞などで、「あの世」に対する「この世の人」として用いられる例ばかり見るが、この歌のように、「神代」または「昔」に対比することもできる。つまり、異界もしくは時間の観念において対比、使用することができる。